研究会、シンポジウム、展覧会

○出展:2020北方のいろ共同制作ワークショップと国際天然の色展

会期:9月20日〜22日、会場札幌モエレ沼ガラスのピラミッド”HIDAMARI”、スペース2

新作「深淵ーDeep in the light」122cm×122cm  2点

左:すくも藍+自家製タデアイ沈澱藍発酵建液で染色

右:ウォードすくも+インド藍靛発酵建液で染色

正面から光をあてると、濃度が高いウォードすくも+インド藍靛建で染めた楮は、紫色がかった藍色に見える。活性している発酵建液面にできる酸化したインジゴの層が厚みを増して紫色の膜に見えるのと同じだ現象ではと思った。

8月10日〜9月30日にオンラインで映像による「すくも藍麩と灰汁による発酵建」「タデアイを使った沈澱藍と藍顔料製造」「更紗染」「日本茜生根染 麻と絹」「生紫根染 絹と羊毛」のワークショップを行った。

すくも藍、インド藍靛の仕込みから、発酵〜藍染、発酵建の特徴。沈澱藍と顔料の違い等解説

スペース1では、制作映像を公開した。

○報告:日本の藍に関する講演

2020年2月26日、パリ中心部にあるフランス国立美術史研究所にて、日本に自生と栽培されている藍植物、製造されている藍染料(すくも、藍玉、沈澱藍)、発酵による藍建方法について講演を行った。

現在工房で使用しているすくも藍建、ウォード建、インド藍建、琉球藍建それぞれの材料、仕込み、管理方法の説明、染色した天然繊維等資料、作品を展示した。

主催者広報ページはこちら

https://www.inha.fr/fr/recherche/programmation-scientifique/en-2019-2020/teintures-naturelles-ou-colorants-de-synthese.html

○報告:歴史と考古学における染色 第37回研究会

2018年10月25日、26日、ポルトガルのリスボン市に隣接するカパリカにて開催、 共同研究者の一人として参加した。ポスターと工房で使用している4種の藍発酵建液で羊毛サンプル布40枚を10段階に染め、展示した。(左端40枚)

Report of Meeting : Dyes in History and Archaeology 37, UNIVERSIDE NOVA DE LISBOA-CAPARICA, 25-26 OCT 2018 https://eventos.fct.unl.pt/dha37/

Presented the posters as one of collaborators with my dyeing 40 pieces of wool samples by 4 kinds of indigo vats with fermentation in Poster session.(40 pieces of the left)

○報告:植物、生態系、色についての国際フェスティバル

2017年5月15日〜21日、アフリカのマダガスカル、アンタナティボ市にて開催されたシンポジウムにて研究発表と提案を行った。

口頭発表:「4種類の藍染料による藍発酵建」

円卓会議:「持続可能な資源としての天然染料のための堅牢度試験の提案」

Report of Symposium : International Festival of Plants, Ecology and Colours, May 15th-21th, 2017,  Madagascar, Africa.

201705sumi_report of Symposium and tour in Madagascar