フィンランド原種羊毛の藍発酵建染 Dyeing Finn raw wool with fermented Sukumo indigo vat on 20 degrees C

2019年にスコットランドチェビオットやオーストラリアメリノを30kg、2020年に楮作品122cm×122cmを4点を染めたindigo vatで、今回はフィンランド羊毛を染めました。繊細で長毛、オイリーな原毛で、好きな藍色に仕上がりました。

Indigo vat dyed 30 kg of Scottish Cheviot and Australian Merino in 2019, and 4 pieces of 122 cm x 122 cm in 2020, and this time dyed Finnish wool. Delicate, long hair, oily raw hair, finished in your favorite indigo color.

ウォードの収穫ー染料作り harvest woad and make woad ball and couched woad

真冬の工房  

左:タデアイすくも+小麦麩+木灰汁建て100L

右:ウォードすくも+インド藍靛+小麦麩+木灰汁建100L      

Studio in mid winter, 2021/1/14 

left:Sukumo+wheat bran+wood ash lye 100L vat                                        

right:couched woad+indigo cake(10% of weight of couched woad)+ wheat bran+wood ash lye 100L vat

原毛と羊毛布の染め Dyeig raw wool and wool cloth

新作「深淵ーDeep in the light」

以前、楮繊維を藍染して送り、手漉して頂いた唐津の紙漉思考室さんに、私から作品のイメージ、テクスチャーを伝え、いくつか試作して、土台の大型和紙を制作して頂いた。煮ただけの楮も送って頂き、ウォードすくも建で染めた。

前回、3種類の藍建液の染色性と色の違いを確認できていたので、今回は直ぐに4枚の下地作りをして、すくも藍+自家製蓼藍沈澱藍建270L液とウォードすくも建100Lそれぞれで染め、造形して連作4作品にした。太陽の光が注ぐテラスで室内から見る場合と外から見る場合では、色もテクスチュアも変わり、また藍建液による発色の違いが大きく出た。

122cm×122cm,  4点

「深淵ーDeep in the light」の制作映像

 

フランス国立美術史研究所セミナー “Couleurs du vivant, l’exemple de l’indigo” 講演映像「日本の藍、発酵による藍建方法」

2月26日に行ったフランス国立美術史研究所での講演全編がYoutubeで公開されました。

COULEURS DU VIVANT I L’INDIGO AU JAPON ET LE SAVOIR-FAIRE DES CUVES À FERMENTATION 26 FÉVRIER 2020

講演で展示した5種類の藍で染めた資料 Materials dyed with 5 kinds of indigo exhibited at lecture

研究所のサイトでは様々なプログラムの映像が公開中です。

https://www.inha.fr/fr/ressources/audio-video.html

日本では、9月21日〜22日、2018-2020北方のいろ共同制作ワークショップと国際天然のいろ展(主催:アースネットワーク、共催:公益財団法人 北海道文化財団、特定非営利活動法人アースネットワーク)のプログラムである2020国際天然の色展(札幌 モエレ沼ガラスのピラミッドHIDAMARI スペース2にて、講演で展示した藍の資料とインジゴツィードを展示致します。また、スペース1では、2014年〜2018年に取材し、使用した国内外の藍染料の製造現場の映像を放映いたします。

新年のご挨拶

Indigo tweed spun and woven by raw wool dyed with fermenting indigo vats
藍染:角寿子
  (タデアイとウォードすくも、琉球藍とインド藍沈殿藍の4つの藍発酵建液)
紡績:三河紡毛
  (1779年発明のスピンドルを回転させ繊維を糸にするミュール精紡機使用)
製織:山栄毛織
  (明治大正期〜使われてきた大型シャトル織機の国産ションヘル織機使用)
堅牢度試験:毛研ケケン

藍染の過程:4種類の藍染料をそれぞれ仕込んだ4つの藍建液を順に使い、
      1日1kgの原毛を1つの液で染める。1日染めたら、3日間はその液を
      休ませ、回復を待つ。40kgの原毛を藍染〜酸化、水洗〜天日乾燥3日、
      2ヶ月置いて、水洗〜天日乾燥3日、仕上げまで3ヶ月余りをかけた。


2020年は染織を生業として40年目の年、1989年夏の初めてのパリ滞在以来、美術、工芸、修復、科学など多様な研究、制作活動に導いてくれた友人達へのお礼も込めて、2月26日、フランス国立美術史研究所で、この間に訪ね、協働〜藍建した日本と海外の現場を紹介、自身の4種の藍染料と藍建方法について講演します。

https://www.inha.fr/fr/recherche/programmation-scientifiq ue/en-2019-2020/teintures-naturelles-ou-colorants-de-synthese.html

2019年ホソバタイセイとエゾタイセイ栽培〜染料作り

  Isatis tinctoria ホソバタイセイとIsatis tinctoria yezoensisエゾタイセイ

         ホソバタイセイの茎と葉
          生葉を潰して丸める
   発酵させながら押し固め、乾燥させる
            3週間後
          秋収穫のタイセイ
           秋の下葉を潰す
    春〜夏収穫より発酵は遅いが、匂いは同じ
    春〜秋で、100L建てする量は充分確保できた。


蓼藍の沈澱藍とすくも、ウォードのすくもを作る

Production indigo paste and Sukumo with Polygonum tinctorium, couched woad using green woad ball with Isatis tinctoria

蓼藍を収穫、400L浸ける。harvesting Polygonum tinctorium, then soaking 400L in water

全草を使い藍建用の沈澱藍、葉のみで藍顔料を作る  Making indigo paste for indigo vats and indigo pigments for painting.
葉を水に浸けてインジカンを抽出する  soaking leaves in water for extracting Indican
すくも藍用の蓼藍の乾燥葉とウォードすくも用のウォードボール dry leaves with Polygonum for Sukumo, and woad balls for couched woad
ウォードボールを砕いて、ウォードすくもを作る準備をする Break down woad balls for making couched woad for vats

ウォードすくも発酵建液染原毛の色

ウォードすくも発酵建液(28℃) couched woad vat with fermentation
ウォードすくも発酵建液染原毛1kg(奥:タデアイすくも藍建液染原毛1kg)
1kg of raw wool dyed with fermenting couched woad vat
back: 1kg of raw wool dyed with fermenting Sukumo vat