新作「深淵ーDeep in the light」

以前、楮繊維を藍染して送り、手漉して頂いた唐津の紙漉思考室さんに、私から作品のイメージ、テクスチャーを伝え、いくつか試作して、土台の大型和紙を制作して頂いた。煮ただけの楮も送って頂き、ウォードすくも建で染めた。

前回、3種類の藍建液の染色性と色の違いを確認できていたので、今回は直ぐに4枚の下地作りをして、すくも藍+自家製蓼藍沈澱藍建270L液とウォードすくも建100Lそれぞれで染め、造形して連作4作品にした。太陽の光が注ぐテラスで室内から見る場合と外から見る場合では、色もテクスチュアも変わり、また藍建液による発色の違いが大きく出た。

122cm×122cm,  4点

「深淵ーDeep in the light」の制作映像

 

すくも藍染和紙 WASHI-paper dyed Japanese indigo,SUKUMO-Ai

作品の素材を作る

越前、滋賀、佐賀、熊本の紙漉き工房を訪ね、自作に使う和紙や楮繊維を探しました。

目的によって和紙を染めるか、楮や梶の繊維を染めて漉くか、漉いていただくか、色もすくも藍建てか、すくも藍と自作のタデアイの沈澱藍との割建てかを選びます。

これらは、楮紙、梶紙、雁皮紙をすくも藍建て、蓼藍沈澱藍との割建で染めた色、染めたままと揉み仕上げです。