新年のご挨拶

Indigo tweed spun and woven by raw wool dyed with fermenting indigo vats
藍染:角寿子
  (タデアイとウォードすくも、琉球藍とインド藍沈殿藍の4つの藍発酵建液)
紡績:三河紡毛
  (1779年発明のスピンドルを回転させ繊維を糸にするミュール精紡機使用)
製織:山栄毛織
  (明治大正期〜使われてきた大型シャトル織機の国産ションヘル織機使用)
堅牢度試験:毛研ケケン

藍染の過程:4種類の藍染料をそれぞれ仕込んだ4つの藍建液を順に使い、
      1日1kgの原毛を1つの液で染める。1日染めたら、3日間はその液を
      休ませ、回復を待つ。40kgの原毛を藍染〜酸化、水洗〜天日乾燥3日、
      2ヶ月置いて、水洗〜天日乾燥3日、仕上げまで3ヶ月余りをかけた。


2020年は染織を生業として40年目の年、1989年夏の初めてのパリ滞在以来、美術、工芸、修復、科学など多様な研究、制作活動に導いてくれた友人達へのお礼も込めて、2月26日、フランス国立美術史研究所で、この間に訪ね、協働〜藍建した日本と海外の現場を紹介、自身の4種の藍染料と藍建方法について講演します。

https://www.inha.fr/fr/recherche/programmation-scientifiq ue/en-2019-2020/teintures-naturelles-ou-colorants-de-synthese.html